FAQ
マイクロファイナンスについて
プラネットファイナンスジャパン(PFJ)について
プラネットファイナンス(PF)インターナショナルについて
どのような支援参加方法がありますか?
マイクロファイナンスについて
マイクロファイナンスとは?
マイクロファイナンスとは、低所得者層や貧しい人々向けの、融資、預金、保険といった小規模な金融サービスのことをいいます。これまで、こういった人々は不安定な収入や担保がないという理由から、一般の銀行サービスを利用することができませんでした。しかし、貧困層の人々こそ、日常生活におけるニーズや、予期せぬ危機への対応、そして将来に備えることができるよう、基本的な金融サービスを必要としています。
マイクロファイナンスには、3つの柱があります。
- ・マイクロクレジット:生活収入向上するため、少額融資を通して、食料マーケットで野菜を売ったり、服を作ったり、ヘアサロンを始めることができます。融資額は自営業などから得た収入より返済することができます。
- マイクロ預貯金:預貯金プランは、貧しい人々の貯金を守り、収入が足りないとき、教育、健康・衛生のために使用する準備金、将来への投資を助けてくれます。
- マイクロ保険:自然災害、戦争、経済危機、病気の時には、貧しい人々を保護します。
マイクロファイナンスとほかの開発支援との違いは?
従来の開発支援は、慈善的に与えられることが多く、受益者は援助漬けに陥りやすい、と言われています。一方、マイクロファイナンスは、貧しい人々に権利を与え、自らの優先事項に従い、自営業、将来に備えての貯金、投資を行います。その結果、受益者は自分の人生に責任を持つことができ、自助努力を通して得られた成果は、自尊心につながり、最終的に貧困から脱出することを目標としています。
さらに、マイクロファイナンスは市場アプローチにより目標を達成していきますので、マイクロファイナンス利用者は、商品とサービスをオープン市場で売り、地域経済に浸透していきます。マイクロクレジット利用者は、利子の支払い義務もあることから、ビジネスを成功させるインセンティブにもなっています。
マイクロローンの金額はどれくらいですか?
ローン金額は数千円から数十万円と様々で、国や地域によって異なります。
ローンは本当に返済されているのですか?
返済率は一般的に高く、確立したMFIでは、98%を超えることも少なくありません。例えば、2004年モロッコの大手MFIトップ5の返済率は100%です。
マイクロクレジットの利子は最大どれくらいですか?
マイクロファイナンスサービス提供者の最終目標は、サービス利用者が自給自足できるのと同じように、サービス提供者側も自給自足できるようになることです。サービス提供の維持には、費用をカバーできるようにならなければなりません。マイクロファイナンスサービスを提供コストは非常に高く、その理由に、数多くの少額の口座の維持費、人件費、無担保の利用者に対するリスクマネージメント、遠隔地に点在する利用者へのサービス提供といったコストが含まれるからです。従って、MFIが課す利子は一般の商業銀行より高く設定されていますが、従来、貧困層が利用している高利貸付業者ほどは高くありません。
例えば、インドでは、MFIが提供する貸付の毎月のレートは1.5%です。商業銀行は1%、貸付業者は15%です。モロッコのMFIは毎月2~3%、商業銀行が1%、そして高利貸付業者は10~20%です。西アフリカのMFIは、2~3%で、商業銀行の1.5%とほとんど変わらないレートですが、高利貸付業者の20%の利子率とは大幅に差があります。このように、MFIの利子率は高いように見えますが、高利貸付業者と比べると相当に低いことが分かります。プラネットファイナンスのインパクト調査研究では、利用者は利子率よりも、クレジット利用上限額に関心がある、といった結果が出ています。
マイクロファイナンス利用者の生活は向上しているのでしょうか?
マイクロファイナンスは、貧困層の人々に与えられた経済的機会を増やすことで、貧困と戦いますが、健康や教育といった特に地方に顕著な問題に間接的に働きかけます。
マイクロファイナンスは、必要とする資金へのアクセスを提供し、預金の仕組みを提供することから、MFIはコミュニティ中枢の場となることが少なくありません。その中枢的な場を利用して、MFIは他のNGOと協力して、教育、衛生、環境普及啓発プログラムといったサービスを提供しています。
例えば、マイクロファイナンスはサブサハラ・アフリカ地域では、エイズと戦うための重要な役割を果たしています。数多くのMFIは、専門機関と一緒になって、エイズに関する情報と教育プログラムを提供しています。通常、定期的なグループミーティング(マイクロファイナンスによく使われる方法です)で、役立つトレーニングを実施しています。定期的なグループミーティングで、情報交換の場を提供し、エイズ予防セッションを実施し、コミュニティーの中で普段触れられない共通した問題点や病気予防に向けての努力を一緒になって考えます。世界銀行の調査では、マイクロファイナンス女性利用者のうち53%が避妊薬・用具を使用しているのに対し、マイクロファイナンスを利用していない女性では、その割合は36%と下がります。
マイクロファイナンスプログラムは主として女性を対象としています。多くの発展途上国では、女性は政治・経済・社会から疎外された存在です。しかし、栄養摂取や教育の分野で特に重要な役割を担っています。女性が十分な雇用に恵まれている場合、その家族全体の生活が向上し、子供が学校へ通う率も高くなります。マイクロファイナンスは、こういった生活向上を目指して、次のことを行います。
- 融資サービスへのアクセスを増やし、女性の収入向上の機会を増やし、経済的な自立を推進すること
- 教育へのアクセスを向上させること
- 家族の決めごと、特に家族の出費について、参加できるようにすること
- 家族やコミュニティーにおける女性の役割についての態度について考え直すこと
- 女性の権利を守り、社会における女性の権利を与え、女性に自信を持たせること
- 土地、仕事、原材料、収入への管理権を平等にさせること
- 市場や情報に対してアクセスしやすい環境を与え、政治・経済・社会における女性の役割の可能性を広げるために、家庭の場以外の経験を与えること
今日、世界のマイクロファイナンス利用者は8,000万人以上に上ります。利用者の多くが以前より自立した、経済的に安定した生活を送っているということは言うまでもありません。しかし、マイクロファイナンスは、貧しい人々にもチャンスを与えるツールであって、万能薬ではありません。成功の鍵は、利用者のイニシアチブにかかっているのです。
プラネットファイナンスジャパン(PFJ)について
PFJはいつ設立されましたか?
日本との関わりは2004年に始まりました。特定非営利団体活動法人としての法人格を取得し、日本事務所が設立され活動が本格化されたのは2006年8月からです。
- 理事長 ロベール・ヴェルディエ
- 事務局長 田中和夫
- 常勤スタッフは、9名と数人のボランティアスタッフが日々の運営やプロジェクトを実施しています。
- 事務局長 田中和夫
PFJはどんな事業を行っていますか?
日本はODA(政府開発援助)大国の1つですが、マイクロファイナンスへの活動支援は未だ他国と比べて限定されているといえます。PFJは、その状況を次のようにして変えたいと願い、次の活動を実施しています。
普及啓発・教育活動
- 日本人マイクロファイナンス専門家の人材育成
- マイクロファイナンスセミナー、コンファレンス開催
- 金融専門家、CSR活動に積極的に取り組み企業、教育機関、開発機関それぞれのネットワークを作り、日本におけるマイクロファイナンス分野の活動を活性化
- マイクロファイナンスキャンペーンの実施
- 日本企業の関心と途上国現地のニーズを調査し、マイクロファイナンスの発展を支援するプロジェクトの企画・開発
- 日本の金融専門家とマイクロファイナンス実践者との間のネットワークを構築
- マイクロファイナンスプロジェクト実施、管理及びモニター(説明責任、透明性の向上)
PFJは、ほかのNGOと比べて、何がユニークですか?
PFJは、マイクロファイナンス分野の開発を専門とする日本で唯一のNPOです。日本の組織としてはまだスタートしたばかりですが、インターナショナルグループは、約10年間、60カ国で300万人以上の人々の生活にマイクロファイナンスを通して影響を与えてきたという実績があります。
PFJは、プラネットファイナンスの世界ネットワークを通して日本に次のことをもたらします。
- リーダーシップ・・・ビジネス、政府、開発分野で活躍の国際的なリーダーの存在が、プラネットファイナンスの影響力を高めます。また、新規プロジェクト、新しいアイディア、リソースへのアクセスを提供します。
- マイクロファイナンスが抱える問題への情報テクノロジーソリューションの提供・・・MFI運営の効率や能力向上のために、情報テクノロジーの開発及び導入することができます。IT化によって得た利益は、マイクロファイナンス利用者にとってのよりよいサービスと利子率の低下につながります。また、ITソリューションによって、小規模事業者に運転資金に重要な、マーケット情報や、生産やテクニック方法についての情報を提供することができます。小規模事業のITスキルを向上させることで、デジタルデバイドのギャップを縮めることも可能です。
- 多様的なアプローチ・・貧困緩和において、プラネットファイナンスは従来のマイクロファイナンスを超えた多様的なアプローチに取り組んできました。例えば、マイクロファイナンスとヘルスプログラムを組み合わせ、健康と保険の専門家を共に結びあわせ、マイクロファイナンス利用者の健康改善のためのプログラムを作り、実施しています。同じように、マイクロファイナンスを、自然災害復興や戦後復興と組み合わせることで、危機的状況からより早く復旧することができます。
- 幅広い統合的なサービス・・・マイクロファイナンス分野に重要な統合的な観点でとらえる専門家を育成しています。全国的な展開や政策立案者から、小さな村や地域で経済的なサポートのできる唯一のMFIまで、幅広く支援活動を行っています。
- グローバルネットワーク・・・連合組織によって成り立っていますので、コストをかけずに国を超えてアイディアを育てることができ、また様々な地域を越えて活動することが可能です。
プラネットファイナンス(PF)インターナショナルについて
プラネットファイナンスインターナショナルはいつ設立されましたか?
ジャック・アタリが、1997年11月のアスペン会議に出席しているその場で、MFIのファイナンスするためのバーチャルバンクを作る計画を立てました。プラネットバンクという名で、提案しました。
ジャック・アタリはアルノー・ベンチュラに協力を求めました。アルノーは、アルゼンチン、ブエノスアイレスのパリ国立銀行で、ニュー・テクノロジー部の責任者を務めていました。アルノーは、新しいテクノロジーがNGOの成長にどのように貢献できるか、という点に関心を示しました。1997年10月に、ヘルス、教育、マイクロファイナンス分野でNGOの能力向上を目指し、新しいコミュニケーション技術を使って、NGOネットを始めました。
1997年11月に、アルノーはプラネットファイナンスの提供するサービスをまとめ、ビジネスプランを用意しました。1998年2月に、ジャック・アタリが、マイケル・ロカルド(元フランス首相および欧州議員)とムハメド・ユヌス(グラミン銀行の創立者)とマッシモ・ポンゼリーニ(欧州投資銀行 元副会長)にこのビジネスプランについて話し合いました。こうして支援協力者が集まり、組織が作られていきました。
1998年5月に、アルノーのリーダーシップのもと、西アフリカでパイロットプログラムが作られました。このプログラムの目的は、マイクロファイナンスに関わっている人々のニーズをよく理解することでした。このプログラムへ多くの専門家が貢献してくれたことによって、1998年10月13日、プラネットファイナンスはNPO組織として誕生させることができました。
それ以来、プラネットファイナンスは年間約6億円の予算と、200人の職員と専門家によって支えられています。
- ジャック・アタリ 会長
- プラネットファイナンスを1998年に創立。プラネットファイナンスに携わる以前は、フランス人道援助団体(“Action Internationale Contre la Faim”)と欧州復興開発銀行の初代総裁を務め、その後、フランソワ・ミッテラン元仏大統領 の外交顧問補佐を務める。また、文筆家、劇作家、教授といった多彩な面を持つ。
- アルノー・ベンチュラ 副会長
- 1998年、プラネットファイナンスの設立創始者の一人。2005年12月以降、副会長として役員を務める。彼のリーダーシップのもと、200人以上の職員を抱え、60カ国での活動を広げ、30カ国にオフィスを持つ。2005年、プラネットファイナンスの関連子会社としてMicroCredを設立しました。最初の5年間で15のマイクロファイナンス銀行を金融サービスの不足している地域に設立・運用する計画です。アルノーは、テクニカル支援、マイクロファイナンスの事業化支援、法整備、マイクロファイナンス開発の戦略の専門家です。
- プラネット ファイナンスのインターナショナル評議会メンバー(抜粋)
- ブトロス・ブトロス=ガリ 元国連事務総長
シモン・ペレス ノーベル平和賞受賞者
ムハマド・ユヌス グラミン銀行創立者、取締役社長
アブドゥ・ディウフ セネガル共和国 前大統領
ビル・ジョイ サン・マイクロシステムズ チーフ・サイエンティスト
ジャック・ドロール 前欧州委員会 委員長
ミシェル・ロカルド 前仏首相
ジョージ・ヤング・ブーン・イェオ シンガポール共和国 商工業大臣
PFの資金源は何ですか?
プラネットファイナンスは、当初より民間企業からの多くの支援を受け、国際機関からも寄付金を受けています。2005年、プラネットファイナンスの収入のうち、41%は企業(マイクロソフト、オラクル、モトローラ、マッキンゼー&カンパニー、JPモルガンチェース、ABNアムロなど)、21%は事業収益、18%は世界銀行や欧州委員会といった国際機関、そして20%はその他で成り立っています。
マイクロファイナンス分野におけるPFの役割とは?また、事業内容は何ですか?
プラネットファイナンスの役割は、マイクロファイナンスサービスを貧しい人々へ提供を促進するための効率的なプログラムを様々なレベルにわたってプログラムを展開することです。その目標は、マイクロファイナンスセクターの能力を向上させること、MFIの透明性や運用効率を向上させ、MFIへの活動資金を増加させることです。こういった目標を達成させるために、次の事業を行っています。
- MFI、信用調査機関、民間商業銀行、政策立案者向けトレーニングサービス
- MFI評価・格付
- 債権・株式ファンドによる資金調達の向上
- 地方、遠隔地などにおけるMFIの設置・運営
PFの実績を教えてください。
8年間のオペレーションにおいて、プラネットファイナンスは、次の実績を持ちます。
- 60カ国に渡る合計700のMFI(顧客数300万人相当)への支援提供
- 6カ国に渡る大規模プロジェクト実施し、175マイクロファイナンス機関(顧客数1,200万人相当)を支援
- 1,700人のマイクロファイナンスプロフェッショナルにトレーニング提供
- 209のマイクロファイナンス機関に対して、オペレーション効率化のためIT機器を導入
- 145のMFIを評価・格付けし、資金調達力を向上
- 15,000人に対して、ビジネス起業、拡大のための小規模融資を提供
- MFI向けマイクロファイナンス情報共有の場として、191のWebサイトを構築
PFネットワークはどのように運営されていますか?
プラネットファイナンスは、途上国現地事務所やプロジェクト支援事務所とネットワークでつながれた連合組織です。現地事務所とパートナーシップを組み、マイクロファイナンスにおけるグローバルな活動を行う唯一のグループです。
パートナーシップのレベルは様々あります。
- 国家レベルのマイクロファイナンスネットワーク:ベナン(西アフリカ)において、プラネットファイナンスはALAFIAというアソシエーションネットワークを組み、30のMFIが参加しています。また、トーゴでは、現地の2つのネットワーク(APMFISTおよびALAFIA)を統合しました。モナコでは、FNAMとパートナーを組み、中国ではCAMネットワークを築き上げました。
- MFIとのパートナーシップ:モナコで11のMFIに、そして、メキシコでは50のMFIに対してトレーニングを提供しました。こういったパートナーシップは、プラネットオフィスの現地オフィス所在地だけでなく、それ以外の国々(アイボリーコーストやカメルーンなど)にも存在します。
- 途上国政府とのパートナーシップ:西アフリカで、健康、教育各省庁とパートナーシップを組み、マイクロファイナンスとヘルスプログラムやポータルサイトプログラムを実施しました。
どのような支援参加方法がありますか?
どのような支援参加方法がありますか?
次の支援分野において、協力いただける団体・企業・個人の皆さんを募集しています。
- インターン生:マイクロファイナンス分野でキャリア形成を希望する方
- ボランティア:日本オフィスの成長に協力していただける方
- スポンサー:プロジェクト支援するための資源、人材、スキルを提供していただける協力企業や個人の方
貴方の協力を得ることで、次のことを実現できます。
- 小規模事業を興す企業家が小規模レベルでの事業を始めることができます。
- マイクロファイナンス実施機関の能力向上を支援することができます。
- マイクロファインスのサービスを普及するためのマイクロファイナンスの事業化、またはサービスの設置支援