HOME > 台風ハイエン被災零細農民の生計向上プロジェクト > 指導者の為のファイナンシャルリテラシー研修を実施しました
9月4日〜8日までレイテ島のタクロバン市にて指導者の為のファイナンシャルリテラシー研修を実施してきました。参加者はパートナーMFIの理事会メンバー、支店長、人事課職員等計26名。今回の目標は、ローン利用者がお金を運用する力を身に着けられるよう、その指導スキルを協同組合スタッフに習得してもらうことです。
グループワークに取り組む参加者
本プロジェクトの最終目標は零細農民の生計向上です。ですから単に農業向けローン商品を提供するだけではなく、将来に向けて財産を作り上げることがどうして重要か、具体的に金融計画をどう立てていくのかなど、ローン利用者の金融理解をサポートをする事も重要なのです。確かにお金があっても、それを運用する術(投資や預金)がなければ、将来にはつながりませんよね。
また今回はジェンダー、つまり財産構築プロセスにおいて、家庭内の男女が平等に決断を下すことの重要性についても研修内容に含めました。さらに本研修は「指導者の育成」が主目標ですから、成人を対象に研修をする場合の効果的なファシリテーションやExperienced based learning(経験に基づいた教授法)についても実践を通して取り組んでもらいました。
お金に関して考えてもらいまいした
参加者からの評価は非常に高く、88%の参加者が「非常に良かった」、12%が「良かった」と感じてくれたようです。参加者は今後、ここで学んだスキルを基に独自の教材を作成し、他スタッフを指導すると共に顧客に対する研修も行っていかなければなりません。我々プロジェクトチームもモニタリングを行っていきますが、協同組合の組織的なコミットメントと積極的な取り組みを期待します。