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ご挨拶
「マイクロクレジットという概念はまだ始まったばかりで、一般の人びとの間だけでなく専門家の間でもまだよく知られていません。多くの人びとの心の中にこの問題に対する認識を高めるには、まだ、やらなければならないことがたくさんあります。」
プラネットファイナンス会長 ジャック・アタリ
活動趣旨
プラネットファイナンスジャパンは、貧困・低所得者向け小規模金融(マイクロファイナンス)を推進する団体です。
貧困・低所得世帯は金融サービスを通じて経済的機会を活用し、資産を構築し、生活水準に悪影響を与える外的ショックに対する脆弱性を減らすことができます。貧困・低所得世帯は資金源が不足しているからこそ、他の世帯よりも金融サービスを必要としていますが、現実にはアジアの2億人以上の貧困・低所得世帯が金融サービスにアクセスできないと言われています。マイクロファイナンスは、そういった貧困層・低所得者向けの小規模金融のことをいいます。
貧しい人々は、金融システムの既存の枠組みからは疎外され、融資などの金融サービスを受けることができませんでした。マイクロファイナンスは、こうして無視されてきた人々、とりわけ女性を対象とします。一般的に女性は、家族の健康や教育に対する関心が強く、金融サービス(融資)を利用して始めた小売業などから得た収入は、一部は融資返済の支払いに割当てられ、残りの収入は家族全体の生活向上に使われるため、生活レベル全体の改善につながります。また、外部の援助からでなく、自己の能力を発揮しながら返済を行い、自助努力で得られた発展や改善は持続効果も高く、中長期的な発展を期待することができます。このように、 マイクロファイナンスは発展途上国における効果的な開発ツールと認識されるようになりました。過去30年の間に、8千万人以上の人々がマイクロファイナンスを利用していると言われていますが、こういったサービスを必要としている人々は世界に数多く存在します。
貧しい人たちのニーズを充足するには、マイクロファイナンス金融機関の存在とその持続的な成長が 欠かせません。しかし、マイクロファイナンスは1件あたりの取引金額が小額であるため、その運用コストは非常に高く、さらに無担保融資はリスク管理が難しいという局面にさらされています。そのため、商業銀行では貧困層向けに金融サービスを事業化することが難しくなります。 そこで、プラネットファイナンスジャパンはこうした問題に立ち向かい、日本の技術を活かす独立した組織として、プラネットファイナンスの世界連合組織ネットワークを有効活用しながら世界的な活動を推進、革新的な方法で解決策に臨みます。
ODA(政府開発援助)大国といわれる日本では、有効な開発ツールであるマイクロファイナンスに携わる人材・技術を動員するケースは限定されているといえます。当団体は世界の様々なマイクロファイナンスの開発成功事例をもとに、日本の資源をうまく役立てたいと願っています。 まず、日本では一般的に知られていないマイクロファイナンスの認知度を高め、理解を求めます。
次に、当団体の活動に共感する人々、団体が活動に参加できるよう、詳細なニーズ調査に基づいたマイクロファイナンスの推進プロジェクトを企画します。マイクロファイナンス実施機関が不足している地域ではその設立支援も行います。
プロジェクト実施にあたって、プラネット ファイナンス ジャパンは、貧困・低所得者に直接金融サービスを提供するのではなく、マイクロファイナンスを必要としている地域においてそのサービスが提供される仕組み及び体制の整備を目的とした技術・資金・物資を支援する方法をとります。技術や物資ではなく資金を拠出する場合、それは貸付の資金源にはまわされず、マイクロファイナンス金融機関を新たに設立する等の準備にあてられます。
さらに、プロジェクト実施段階では、その成功に向けてプロジェクトを管理、モニタリングも行います。得られた成果は広く公表し、マイクロファイナンスのより良い発展に役立てます。